目次
「源泉徴収」とは
「所得」が発生し、所得税を納税することになった際、「所得」を得た者(所得税の納税者)に代わり、給与や利息など「所得」を支払う側の者が、所得税分を本来の「所得」金額からあらかじめ預かり、国に納税する仕組みのこと。
例えば会社員の受け取る給与(「給与所得」)について発生する所得税を給与を支払う立場の勤務先が計算し、従業員に支払う給与から差し引いて従業員の銀行口座に支払っている。従業員の所得税を預かった勤務先は、従業員に代わって従業員の所得税(給与所得部分)を納税することになる。
「源泉徴収」の制度を使うことで、国は納税者から確実に税金を徴収できるとともに、該当する「所得」について納税者は「確定申告」などの手続きを行わずに納税を済ませることができる。
「源泉徴収」で差し引かれた所得税額について、その所得を得るために費用が発生していたた場合には、源泉徴収時の計算よりも所得税額が少なくなることがある。この場合には「確定申告」を行うことで、結果として多く支払っていた「所得税」を取り戻す「還付」を受けることができる。